おれは擬音「ムリムリ」と擬音「ミチミチ」が好きすぎる。

おれは「ムリムリ」と「ミチミチ」という擬音が大好きすぎて、まず第一にどちらも絵が思い浮かびすぎる。動作のベクトルが明確。ムリムリは明らかに内へ向うベクトル。ミチミチはむしろ外へ向かい気味のベクトル。すごく分かりやすい。
第二にどっちも瀬戸際っぽさというか、限界ギリギリ感があるところが好き。ムリムリなら、2cmくらいの穴に2.5cmの物体とかあわよくばにぎりこぶしなんかをぎゅうぎゅうと押し込んでいる感じが出てるし、ミチミチなら弁当箱いっぱいに詰め込まれた何かを両手でどうにかこうにか押さえつけつつ、でもフタの端っこから3cmくらいの触覚てきなものが飛び出してはヒクッヒクッと動いて、緑色の汁っぽいものがジュワッとにじみ出ている。そんな感じが出てる。臨場感がある。
第三に、漢字をあててもイケそうなところがよい。「ムリムリ」なら「無理無理」だし、「ミチミチ」なら「満ち満ち」になるし、そんでこれが藤田和日郎なら筆文字で「無理無理っ!」とか「満ち満ちぃ!!」とか書いちゃいそう感すらある。恐ろしく藤田度が高いのだ。
他にもいくつか理由あるのだけどいずれにせよ、ムリムリとミチミチは擬音界において不動のナンバーワン・ナンバーツーと言わざるをえないのである。言わざるをえないのである。二回言った。