キャミソール キャミソール

「池袋歩いていて気づいたのですが」
「いったい今日はどんなトンチキを?」
「アンインストールをキャミソールにしてもある種意味が通じるんではなかろうか?」
「状況が見えませんが」
「つまりですね。今日、最高のリアルが向こうから会いにきたわけです」
「美少女ですね?」
「美少女です。ここで最高のリアルとはつまりキャミソールってほとんど下着姿じゃんということです。おっぱい見えちゃうじゃんということです」
「下着はリアルですか?」
「リアルです」
「おっぱい見えちゃうんですか?」
「見えそうで見えないところが最高のリアルなんです」
「それで?」
「僕らの存在を単純だと笑いに来たわけです」
「あなたの存在は単純ですか?」
「少なくとも湧き上がる衝動が下腹部を支配する程度には単純です」
「単純ですね」
「そこで耳をふさいでも両手を真実がすり抜けるわけです」
「耳ふさいだんですが?」
「ふさぎました」
「白昼の路上で」
「まわりの人たちが遠巻きにひそひそ話をはじめました」
「真実に惑うというより、あなたに戸惑っていたのでしょう。まわりも」
「そこで僕も体のどこかに力を入れて立ったわけです」
「下ネタですか?」
「下ネタですね」
「細いしね」
「見たんか」
「「キャミソール キャミソール」」