「そもそも日本では昔から腰に差した刀同士がぶつからないように左側通行だった」

2007年07月16日 sqrt 文化 そもそも日本では昔から腰に差した刀同士がぶつからないように左側通行だったって先生がゆってた。
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「ということはやはり当時は右抜刀が多かったのですか?」
「無論。いい師・いい刀鍛冶・いい教材に出会わなければ右抜刀に矯正されたわけさ。全国の教室で矯正は日常茶飯事だった」
「かのビートルズメンバーは左抜刀だったそうですけれども」
「そりゃ彼は一流だからね。そういう一例だけを取り上げても仕方がないよ。そんな例ならいくらでもある。ほら、ロベスピエールだって左抜刀だったわけだし」
「あの《ルソーの血塗られた手》は左だったのですか」
「2万人の処刑者のうち、大半が彼の剣によるものだったことは知られてないね。公にはギロチン処刑ということになっている。いずれにせよ……」
「いずれにせよ、彼の血塗られた手がフランスをして右側歩行にせしめた、と。フランスが一名の左抜刀者による恐怖政治(テルール)によって右側通行になったのだとして、では日本が左側通行だったというのは正しいのですね?」
「とも言い切れない」
「?」
「そもそも歩行に際し、鞘がぶつかっていたという事実からして怪しいからさ」
「……それってまさか?」
「そう。武士は歩行などしない。空が彼らのフィールドだったからね」
そう言うと先生は柄尻に手を置いたまま宙へ踏み出した。

閑話休題

一方そのころ、北極天頂方向から地球を見守る存在がいた。彼の名はオズマ。そんで彼には右とか左とかよくわかんなかった。*1

*1:*あと作中のあれこれは事実その他もろもろとは無関係ですが、気分を害した方がいらしたら申し訳ありません