おれはトイレ清掃の人を尊敬しすぎる。

おれは駅なんかの公共トイレを清掃する人をとても尊敬しすぎているのですけど、だってあの忍耐力ったらない。
一昔前であれば「清掃中は入らないでね」措置も見られたものだけれど、最近じゃ「足元にお気をつけてご利用ください」表示ばかり。当然、清掃中も自由にご利用できちゃうわけで、そしたらひっきりなしにお客が詰め寄るなか清掃に従事するほかなく、結果ただの一秒たりとも「清掃が完全完了した状態」を迎えることができないのである。
多くの仕事がシーシュポスの岩がごとく同じことの繰り返しでセツナイとは言われるけれども、シーシュポスの岩だって一瞬は山頂に留まるものだ。なのに公共トイレ清掃は山頂にたどり着くことなく、なんどもなんどもなんどもなんども岩を持ち上げてる途中で叩き落とされちゃうのである。並みの忍耐力じゃトイレ清掃はできないよ、ほんと。
トイレ清掃の方々は、どんだけ尊敬してもしたりないほどに、尊敬に値する人たちなのです。