シリーズおれとプリキュア コミュニティ呼称問題

プリキュアに感じる違和感は、コミュニティ構成員が変わらないのにメタモルフォーゼ前と後とで呼称が変わる点なのだと思う。
現実世界で、とあるAさんの呼称が家ではお父さん、会社では課長、休日の少年野球では監督、などなどコミュニティにあわせて呼称が変わるというのはザラなわけだけれど、プリキュアの5人はコミュニティ不変のままで「のぞみ」と「ドリーム」を使い分ける。
「呼称」というのは、とりわけ戦闘を主体としたプリキュア活動において、反応速度に直結する重大な要素だ。「あぶない! ルージュ!」と呼ばれて自分が呼ばれていると気付かなければ確実に命を落とす。にも関わらず、呼称を使い分ける。
なぜだ? なぜ使い分けるんだ? いったいどんな目的・メリットがあるのだろうかなどなど考えに考えをかさねてもぜんぜん答えが出ないまま、おれは待ち合わせ場所に到着する。
5分後、集合したいつもの5人(サトウ、タナカ、ヨシモト、ヤマグチ、おれ)でいつもの場所に移動し着替え終えたところで、おれはサトウならぬアクアに声をかけた。
「アクア! アクアストリームよ!」
「わかったわ! ドリーム!」
あっ。