缶入りゼリーは無責任なのだ。

自販機で見かける缶入りゼリーにはフマンがありまして、あーあのなげやり感っていうか、なんてぇの。おまえビジネスでそれやってるわけ? って問いたいトコがまんまんしてるわけだよなのですよ。じゃあさだってさ「5回振れ」っておまえ何様? なんでおれの手をわずらわす? あれか? メーカーと消費者、二人のはじめての共同作業をもって、いまここで完成する食べ物なのです? はいはい披露宴披露宴。
だいたいですね。消費者においしいものをお届けしようとするならば、ベストな状態でお届けすべきなのです。試合に臨むべきなのです。これが! おれたちの! 最高のジュースだ! そういう真剣勝負の場なわけです自販機っつのは。なのにお客にシェイクまかせ。はぁ、しぇきしぇき。なんだ、それ。これってあれと同じですよ? 定食屋やラーメン屋でテーブルに塩コショウあるあれ。あれって勝負投げてるわけですからね、店主。味に関して、ユーザにゲタを預けてる。おまえら好きに塩コショれ。マズかっても、それはおまえらの責任じゃん。はあ? 料理人としての責務を放棄してる。
いやしくも! いやしくも缶とゼリーの融合などという新境地を開かんとするならば、自分たちで納得のいくゼリーバランス・ゼリー感を缶に封じ込めて送り出せっつうことですよ。それができないならせめて缶にストローをつける! だってじゃあいったい、どうすりゃいんです、これ? この、飲むことも、吸い出すこともできない中途半端な缶ゼリー。グレープ味。