まなびストレート#10をみたよゼ!

学園つぶし側が「具体的なビジョン」を提示し学生の心を掴んでいくのに対して、ビジョンもなにもなくひとりよがりな気持ちだけ振り回すまなび側を見た視聴者が「それじゃあ学生はついてこないよ」って思うのは普通だとは思うのだけれど、この「それじゃあ……ついてこないよ」てば、オトナで企業な考え方だよなぁと思った。
作中では仲間の黒髪ロング少女に「ビジョンがないから、学祭の楽しさがみんなに伝わってない」と思い至らせるのだけれども、じゃあ学園つぶし側とおなじ土俵にたちビジョンを明示して問題解決したかっていうとゼンゼンそんなこたなく、なんとなーく問題解決してしまう。ここんところはファンタジーで気持ちわるいと思う人も多いだろうなとは思った。思ったけど、やっぱりそれはオトナな見方なのかなとも思った。
オトナ社会のように明確なビジョンに投資するのではなく、がんばりと一途が生み出す「可能性」に投資できるのは「学生」や「学校」ならではかもしれないなぁと。そういう意味で、この番組のターゲット層はやはり「社会人」。学生時代への憧れ、社会人生活に行き詰まりを感じている人間にこそフィットする作品なのだ、っていう。
などと思ったりもしたのだけれど、時限爆弾描写があったのでもう一回くらいひっくりかえるのかなと思った。学生運動経験のある登場人物が、ゆがんだ学園愛のゆえに爆弾をしかけたことを吐露し、さらに新学園破壊をにおわすもそれをまなびたちが止める、とかそういうどんでんがえしも期待したい。
あと次回、長門有希っぽいキャラのギターシーンとか出てこないかなぁ、とか。