自動販売機の釣り銭争奪バトルが見てらんない。

ときおりいい大人が自動販売機の釣り銭口をがしゃこがしゃこ漁っていることがあるが、目のつけどころからして間違っているといわざるをえない。確かに釣り銭忘れはよくあることなので、あわよくばと考える気持ちはわかるけれども、釣り銭争奪市場はライバルが多すぎるのである。とくに小学生。あいつらヒマさえあれば釣り銭口を漁ってやがるからね。おまえらそれしかすることないんかってくらい漁りやがってホントバーカバーカおれの100円返せよ何が僕が先に拾ったから一割頂戴だいまどきそんなの小学生でもいわねぇよこの小学生が! 小学生か。
ともかく。釣り銭口争奪市場は激化の一途をたどっているので、どうあがいても小銭なんか手に入らない。そこでおれから提案するのは、下です。自販機の下。
みなさんがジュースを買うシーンを振り返ってみれば、5回に1回は小銭をとりおとし、靴にあたってはコロコロコロと自販機の下へ納金しちゃっている。1日100人利用する自販機のゆうに20人は小銭転がしてる計算である。小銭もざくざく、自販機下はでっかい宝島なのである。ひとつなぎの大秘宝なのである。
だが忘れてはならない。あなたが自動販売機の下を覗きこむとき、自動販売機の下もまたあなたを覗きこんでいるのである。