「ゆっくりくまさん」と「みどりのくまとあかいくま」

3月中ごろから近所の図書館員に名も知らぬ美少女が入ってきてしまいもっぱら週末は図書館漬けなわけですけれども、そんな邪まな心を露ほども見せずに絵本コーナーをブラブラうろつくおっさんひとり。そんなおれから贈ります。くまづくし絵本エントリ。
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オトナ受けよさそうな絵本ってのが世の中にはあるわけでして、ざっくり分けると「まわりから影響を受けないもの(わが道をゆく系)」と「まわりから影響を受けるんだけれどもイヤミじゃないフンイキのもの」ってことになると思う。今回の2冊は前者と後者それぞれです。

ゆっくりくまさん (こどものともセレクション)

ゆっくりくまさん (こどものともセレクション)

ゆっくりやまのゆっくりくまさん。早いもの勝ちで生きてるまわりの動物たちにえさを採られてしまっても、そのペースに巻き込まれることなく自分のペースでゆっくりゆっくりと歩みつづける。そしていつしか回りの動物たちにも影響を与えてゆく。自分の足で歩き続ける、こうゆうイキザマいいよなって思えるところは子供よりもオトナに受け入れられそうな気がします。気がしますってゆうか、おれは好きです。自分の信じる生き方するのって悪くないよね? ミナサンには同意を強制しますけど。


みどりのくまとあかいくま

みどりのくまとあかいくま

自分の色が一番ステキだと思っているみどりのくまのところに、あかいくまが引っ越してくる。あいつはなんであんな色が好きなんだろうと互いに思っているうちにいつしか相手の色もほんのちょっぴりキレイだと思えるようになって、、、てきなオハナシで、いわゆる「相手から影響を受ける」類な話のわけですけれども、これが「少年小説=成長物語」みたいにイヤミじゃない。それはこの絵本が本当に綺麗で、そして恋物語だからかな? オトナは恋物語でだったら「相手から影響を受ける」ことにそれほど嫌悪しないのだと思う。だってオトナだから。 恋愛がどういうものかそれとなく知ってるから。
そしてそしてこの絵本には続編があって、タイトルも表紙も「みどりのくまとあかいくま」のオチネタバレってゆう。
しろくまくんとしあわせいろ―みどりのくまとあかいくま

しろくまくんとしあわせいろ―みどりのくまとあかいくま

それはともかくともかく、どれもいい本です。意中の彼女にプレゼントしたら喜ばれるんじゃないかなと思うほどに。おれにはカンケイないハナシですけど。ですけど!