活かす剣、殺す剣

少年誌の剣術漫画で必ず出てくるのが「活人剣 対 殺人剣」の構図なわけでして、えてして主人公は活人剣を目指す。だが素人のおれでもわかる。どー考えても人斬り包丁振り回して活人を主張するのはうそ臭い。達成困難。
けどふと思う。それはおれの考え方が硬いだけなんじゃないのか?斬れば死ぬってゆう人間的発想から一歩抜け出す必要があるんじゃないのか?そこから一歩踏み出してこそ、真の活人剣の漫画を描けるんじゃないのか?
かくしておれの手には一束のラフ原稿。題名は「プラナリア侍」。登場人物はみんなプラナリアです。コピーも考えた。「斬って斬って少子化解決!活人の剣、ここにきわまれり」
ただ少々問題がありまして、“活”はいいけど、もはや“人”じゃない。