みんなの手話x加藤夏希さん

今期の教育TVとゆえば、みなさん笑い飯スペイン語講座にト・リ・コで、まあ確かに、哲夫のあいかわらず左寄りチンポジを強調しまくったピチピチスーツだとか、講師のエミリオ・ガジェゴがキャラ的に西田とカブっているだとか、笑い飯のハイスピード被せボケ(?)が「定型句を繰り返し練習する」という語学勉強の基本に則っていて素晴らしいだとかだとか番組としてミドコロ満載であるよとゆう主張は認めないわけではありませんけれども、じゃあスペイン語講座が今期の教育TVの顔かとゆえば、否、ダンコ否。今期の教育TVの顔は「みんなの手話」です。ゼッタイ。
だって、加藤夏希さんの長くしなやかな五指から繰り広げられる手話ワールドは、おれの抱いていた手話のイメージを根底から覆したほどで、その優美さはあなた方の心をも打ち抜くだろうことは疑いようがないし、例えば加藤夏希さんがヤクザの姉御でおれがその手下だとしてある日デカイ取引をしに埠頭まで出かけたところ加藤さんがそのしなやかな手話で「おいヤス、サインするから背中貸せ」「へい。姉御」おれの背中に契約書をおいて手早くサインをする姉御。取引相手の香港マフィアに契約書を渡すかと思いきや、ふとペンを握る手がとまりおれの背中を人差し指がなぞる。「あ」 「い」 「し」 「て」 「る」。手話習いたてのおれにも伝わるように、姉御はその優しい指先でもって既成の手話に囚われないメッセージを作り上げたのだった。指先から熱が伝わってくる。刹那、契約書を破りすてた姉御は隠し持っていたポントーでマフィアに斬りかかり、いまでも全国のヤクザの間で語り草になっている2005年東京埠頭事変がはじまったのだった。
といったような手話の可能性を想像するだにどーかんがえても今期は「みんなの手話」をみなさん見るべきだし、だってヤス顔のおれがゆうんだから間違いない。見ろよ。