『ツインズ・エフェクト』と『リザレクション』。または韓流を再評価したい男の話。無駄に長文。

DVDレビュー。2作品についての少々のネタバレがあるので「続きを読む」表記を使いますよ。また「ギャラクシー・クエスト」「ラン・ローラ・ラン」をちょこっと引き合いに出してるのでわずかでもネタバレ嫌いな方はアブストラクト(要約)だけ読めばOKなのです。あと長文過ぎて読む価値ない。

アブストラクト：ツインズ・エフェクトは面白かったよ。高島彩似が出てくるのでアクションのできる高島彩を見たい人はお勧め。リザレクションはイム・ウンギョンがカワイかったけど、映画としてはかなりキビシイよ。ただイム・ウンギョンだけで俺の中の韓流ブームが再燃したよ。

ツインズ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]

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天国と地獄。香港の「ツインズ・エフェクト」と韓国の「リザレクション」。どちらも同じ「美少女アクション」と思い込み正月はこの2作品と心中したのですけど、バッサリ評価が分かれました。第一「リザレクション」は美少女がアクションしない。

まずは天国「ツインズ・エフェクト」。香港の2人組アイドルのアクション映画。ヴァンパイアハンターの女の子とその子が憧れる先輩ハンター、そしてその先輩ハンターの妹とヴァンパイアの王子様がそれぞれスキスキスーなアレを展開するヴァンパイアハンター＆カンフーアクション恋絵巻なのですけど、ストーリはともかく、このアイドル2人のアクションが結構見れる見れる。クマのぬいぐるみを取り合うアクションや杖術で戦う二人のアクションもさることながら、ラスト付近2人が協力してヴァンパイアと戦う協力アクションがちょっと見もので、攻撃/防御の合間合間に手を握り合って見得を切る「絵の作り方」は、たとえばダブルユーさんが手に手を取り合って見つめ合う振り付けがカワイイのと一緒なワケで、こう、ひとことでゆって「目の保養になる」。ええもん見さしてもらいましたーってゆう。あと、2人組アイドルの片方は俺には高島彩にしか見えないので、もう一方は大塚さんと呼ばしてもらう。ストーリはちょっと弱いけど、でも皆さんにオススメしたいアクション映画。

補足。脇役にジャッキー・チェンが出てきてて、毎度のことながら、彼は走っている自動車のドアにぶら下がりすぎ。彼はどんだけ車のドアが好きなのか。

地獄「リザレクション」。韓国の『マトリックス』らしいですけど、その分類は大雑把すぎる。「南の島の」「しっぽの長い」「おさるさん」はみんな「アイアイ」かよ！ってゆうくらい大雑把すぎで、これがマトリックスなら「ノーライフキング(ASIN:4101250111)」も「マトリックス」になりかねない。それはヒドイ。

ストーリ。冴えない男の子が偶然手に入れたネットゲームIDでゲーム参戦。ゲームの目的の一つである、ゲームキャラ「マッチ売りの少女」の愛を獲得しようと奔走したり、友人がゲームの管理者にスカウトされて最後の方でソイツとエージェント・スミスよろしくバトったり、なんだかよくわかんないカンジでウダウダしてるうちにゲームシステムそのものを破壊することを決意したり、とかそーゆー話。たったソレだけの物語をちょう分かりづらく映像化してる。俺の説明もヒドイ。

なんてゆうか。まず物語要素と登場キャラを詰め込み過ぎで、多分15人くらいいる主要キャラを5人くらいに絞って初めてマトモなストーリになりそうなカンジ。つーか主人公の男の子がいらない。ヒロインだけでいい。

ヒロインのイム・ウンギョンはドラゴンクォーター*1のニーナかICO*2のヨルダ。。白い服を着た薄幸の美少女を思い浮かべていただければまず間違いなくて、途中、彼女はゲームの役割から逸脱して機関銃で無差別殺戮を始めちゃうのな。セーラー服じゃないし、銃はH&Kだけど、絵的には「セーラー服と機関銃」。このイメージだけで作品を作ったほうが絶対面白いと思う。

もし、イム・ウンギョンがアクションもこなせる女優なら「アンダーワールド(ASIN:B0000YTR50)」とか「トゥームレイダー(ASIN:B0000A9D49)」な方向に行ってくれるとちょう楽しいと思うのだけど、それはかなわぬ願いなのかしら。

あとね。ゲームがモチーフってことで「ゲームオーバー/コンティニュー」ってゆう「やり直し表現」が結構使われているのだけど、これがまたあまりにもよくわからない使われ方。「if〜もしも」や「ラン・ローラ・ラン」、「ギャラクシー・クエスト」に見られるマルチストーリややり直し表現には遠く及ばず。このヒドさは何なんだろ。アレか？マルチエンディングのエロゲーがもてはやされるからって軽い気持ちでマルチストーリ化してるのか？バッドエンドをちょこっと提示すれば、その後のハッピーエンドがうまく浮かび上がるんやろーとかテケトーに考えているのか？

そんな単純じゃないと思うよー。エロゲのマルチストーリは各ストーリ毎の限定的な視点を、プレイヤーが後から脳内で組み立て、一気に全体を理解できちゃうカタルシスが楽しいんであって、底の浅い分岐点を辿らせるだけじゃ、そうゆう楽しさをイチミリも感受できない。イマドキのエロゲーとまではゆわない、「火吹山の魔法使い*3」を100回読んでからオハナシ作ったほうがいい。とゆうのはちょっと言いすぎかもしれないけれども。

と。ヒドイヒドイと書いておきながらここで良き点。なんとゆってもイム・ウンギョンちょうカワイイ。俺の中の韓流ブームは昨年の「イ・サンア」ブームで終わっていたのですけど、ここに来て新たな地平。ヤバイよ、ヤバイよ。今年も韓国がアツイよ。韓流ブーム再燃だよ。ヨン様の靴下はいらないけど、イ・サンアの靴下とイム・ウンギョンの靴下なら買うよ。オーバーニーなら2倍出すよ。

イ・サンアファンサイト
http://www.geocities.jp/sangah_love/

*1:ドラゴンクォーター http://www3.capcom.co.jp/dq/ , ASIN:B00009RBZY

*2:ICO ASIN:B0002HUCNQ

*3:火吹山の魔法使い ASIN:4390111213