明日とゆう輝ける日に向って。

ゆうても、俺もエリートビジネスマンじゃないですか?受話器を両肩にはさんでお客様とオハナシしながらメモ帳にリアルな四角形描いたり、デスクトップモニタのマワリに生茶の応募券をビッシリはってたり、5分仕事したらあと55分はソリティアしてたり、上司との会話にアメリカンジョークを織り交ぜたり、彼女がバイク雑誌の表紙系の顔だったりするわけじゃないですか?社長に呼び出されてキミは良くやってくれているね、これはワシからのご褒美じゃよとかゆわれて破邪の剣とかもらっちゃうわけじゃないですか?IP Messenger星井七瀬激似の総務の女性から「課長、昨日は楽しかったです」とか届いちゃうわけじゃないですか?俺課長じゃねぇし。総務課じゃねぇし。

そんなエリートビジネスマンな俺なものですから、明日のボーナス支給日に至ってはそれはもう大量のユキチ様をいただくわけで、ユキチ様の入った分厚い封筒を机に立てて遊んだり、ユキチ様でカバヤジューC買って、あ、おばちゃんツリはとっといてよとかゆって青春を謳歌したり、100枚くらいのユキチ様で右の頬を叩かれたら左の頬を差し出して感涙にむせんだりするわけで、その後、家に帰るやいなや奥さんにボーナス袋を取り上げられ、その場でジャンプさせられてポケットの中の小銭から野口英世からすべて抜かれ、ネクタイの裏に隠しておいた樋口一葉もバレ、こう、頭のテッペンから足の先まで、胸にわきにケツの毛までむしられて、草の一本も生えてこない的な事態に直面し、そこでやっと悟るのです。俺は食物連鎖のピラミッドの頂点じゃなかったんだって。所詮、エサに過ぎないんだって。

だからこそ、この一瞬を。限りある命を。今を大切に精一杯楽しんで生きてゆきたい。そう決意するボーナス支給日前夜なのでした。こりゃ本格的にアフィリエイトでお小遣い稼ぎしなくちゃかもだわ。