ジョナサン・キャロルさんの「蜂の巣にキス」さん

なんと! ジョナサン・キャロルさんの新作が出ていることを今知ったのでツン読本をすべて払いのけて読む必要が発生しました。今。おれの中で。
おれがどれだけジョナサン・キャロルさんを好きかというと、おれ内大好き作家ランキングでコニー・ウィリスさんと一ニを争うほどです。あんまり本読まないくせに何がランキングかって話ですけど。
キャロルさんは好き嫌い分かれる作風だと思いますけどおれはオススメしたい。キャロルさんを読むとウィーンと犬が好きになります。あと魔法がつかえるようになる。

NHK「あいのて」さんと野村誠さんダイアリ

http://www.nhk.or.jp/youho/ainote.html
NHK教育の「あいのて」といえば仲村瑠璃亜さん・森迫永依さんを姉設定にして出演させるレンジの広さ、あーつまりここで言うレンジの広さっていうのは美少女お姉さん萌え層とちっちゃい子萌え層のふたつの層の心を掴んで離さないっていう意味でのレンジの広さのことですけど、とにかくその美少女レンジの広さを採用した点が子供向け番組として出色の出来です大変すばらしい。
などということを普段着(普段着?)のおれですと記事にしがちなのですけど、番組監修 野村誠さん(id:makotonomura)の番組制作ダイアリを見てしまってからは姉萌えーとか言ってる自分がたいそうちっぽけに思えてきたので必見です。必見ですて文末もなんだかおかしな日本語ですが。

あいのてMA http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20060506#p1
あいのての特長 http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20060505#p1
あいのて収録 http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20060425#p1

製作者の試行錯誤、こだわり、真剣な取組みぶりって好きです。ホントに。

パーソナライズ広告な未来にちょっと不安を抱く午後。

アカルイミライの象徴みたいに語られがちなパーソナライズ広告な未来、例えばおれの購入履歴からおすすめ広告が表示されたり、TV視聴履歴からおすすめCMが流れるような未来って、そりゃ便利だよ、わかるよ。わかるけどやっぱり不安っていうか。だって広告やCMでの共有知ってものがなくなっちゃう。
例えばCM美少女がすーごく気になってダイアリで記事にしたりしても、読んでいただける方がそのCM見てなかったら全然ピンとこない。いやCM美少女記事くらいだったら、企業サイトにCM動画がある時代なのでなんとかなるけれど、広告やCMの共有知を利用した「笑い」とかつくりづらいよね? そこがちょっと不安。
例えばオムツのCMが赤ちゃんのいるユーザのもとにしか流れないのだとしたら、多くのユーザは「だけどやっぱりママが好き〜♪」を知ることはないのだろう。そうすると「だけどやっぱりママが好き〜♪」がネタとして使われても「笑わせ率」が低くなる可能性があると思う。元ネタがわからなくても笑いを作ることはできるとは思うけれど、笑いを生む手法がひとつ閉ざされるんじゃないのかなって、そんなふうに不安になるんです。
もちろん。パーソナライズCM時代、パーソナライズ広告時代にはその時代ならではの「笑い」てものが生まれるのかもしれないけど。将来の笑いの一角を担うのは、共有知に拠らない、元ネタの認知度が低くても笑える「笑い」なのかな? そんな「笑い」が強さを発揮するのかな?
だとすると。次世代の笑いのヒントは「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」が握っているのかもしれないななんて。そんなふうにも思うんです。あの「笑い」を突きつめていったその先にあるミライ。

今週のデスノートさん(いちおうネタバレなし)

週刊派でない方でも、どうやら物語が終盤に近づいているらしいといううわさくらいは聞いているかとおもいますけど、はい確かに終盤っぽい感じです。そんであとじゃあデスノートって作品がいったい何を訴えたかったのかを振り返るに意外と道徳的メッセージなんじゃなかろーか。今週号を読むとよくわかる。「殺人を、死を、軽く扱うな」っていう道徳的、少年誌的メッセージ。そしてこのメッセージってば、カタカナで言い換えると「殺人を、死を、ライトに扱うな」っていうメッセージなんだと思う。駄洒落オチなんだと思う。ガモウひろしラッキーマンのキャラクタ名を考えれば駄洒落オチもむべなるかな。
そしてそして、このオチ予測を裏付ける形で西尾維新によるノベライズ情報の告知ときたわけです。

デスノート アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
http://j-books.shueisha.co.jp/nisioisin/

ノベライズを依頼した作家が西尾さんという時点で、ほらやっぱり駄洒落オチ狙ってるよね。ライトノベル作家への依頼。ライトつながりっていう。駄洒落。


追記:今週号が「殺人を、死を、軽く扱うな」って意味だよね、ってことがわかりづらいかもと思ったのでネタバレ追記。

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