太陽を見てくしゃみするたびに、おれは数字の神秘に打ちひしがれる。

太陽を見るとくしゃむるところの「光くしゃみ反射」さんだけれども、おれの場合、2回が限度なのである。一度太陽を見てくしゃみった後、もう一回太陽を見るとくしゃめる。でも三度目はもう出ないのだ。
そしてこのくしゃみ反射を体験するたびに数字の神秘に打ちひしがれるのである。
くしゃみ反射をする人を1、しない人を0と分けるならば至極ありそうな話。なんらかのアレルギー体質を持つ人と持たない人というだけの理由だろう。
またあるいは太陽を見続ける限りくしゃみがとまらないのであれば、これもまた同様の理由で納得できる。0と、1以上というようなあり/なしの二値問題だ。
でもおれは二度出るのである。
アレルギーかなにかのあり/なしの問題ではなく、別のなんらかの要因があるのだ。2回目が3回目にたどり着かない何かが。2と3の間に大きな断絶が。 数字の神秘てきな何かが!
鼻の穴が二つだからか? あるいは目が?
それとも、おれ自身が三次元よりも二次元に興味があるってことがバレたのか? 神に?
いやそもそもおれ自身が三次元の存在ではなく、永遠に二次元のハザマから抜け出せない平面野郎という暗喩なのか? 宇宙意思の!
てな考えに陥ってしまってなんだか怖いので、最近太陽を見ることができないのである太陽は僕の敵。