上野動物園のアイドル ミーアキャットは入園者の鏡なのだ。

上野動物園 ミーアキャット 参考URL
http://www.manabinoba.com/index.cfm/4,5366,155,html?year=2004

上野動物園のアイドルといえば、もちろんミーアキャットに決まっていて、なぜならバイソン横にいるプレーリードッグがぜんぜん立たないからです。ミーアキャットはよく立つ。立つほうがアイドル。よってミーアがアイドル。散弾論法。
それはともかく、上野のミーアキャットは愛らしいしぐさふりまきながら、立ちまくるばかりかよく空を見上げるわけです。ガラス張りの檻の中、天井だけがぽっかりとあいていてそして空を見上げている。その様子を見ていると、つられて人間たちも上を見上げてしまう。そしてこう思う。
「ここのミーアキャットには四角い空しかないんだ」
センチメンタル爆発。
でもそこで気付く。
天井の四角い空は、彼らの生態にあわせ、最良の選択としてそうなっているだけかもしれない。その理由をおれは知らない。なのに、おれは「東京の空は四角い」テンプレを彼らに投影して勝手にセンチメンタル感じてしまっているだけなのだ。彼らがかわいそうなんじゃない。単に自分がかわいそうなだけだ。
ミーアキャットをかわいそうと思ってしまったなら、それは入園者自身がかわいそうなだけなのだろう。そう、ミーアキャットは入園者の鏡なのだ。
ひるがえせば。
もし君がミーアキャットをただただかわいいと思えるのならば、君もまたかわいいということなのだ。
そういってあなたは彼女の頬を赤らめさせるのである。なにそのデートトーク! かってに赤らめさせてればいいじゃん! ぷんすか!