しまっちゃうおじさんのポテンシャル

ぼのぼの」のしまっちゃうおじさんをただの教育ツール、つまり「わるいことをしたらしまっちゃうおじさんにしまわれちゃうぞ」テンプレのみで利用するのはしまっちゃうおじさんのうまみをほとんど引き出せてないと思う。しまっちゃうおじさんのポテンシャルはそんなもんじゃない。
例えば「お兄ちゃんっ。あたし、お兄ちゃんのこと本気でっ」「いうなっ! わかってる。でもいうな。そういう気持ちは心の奥にしまっとけ」「うん」なんていうのは、いいしまっちゃうおじさんの例といえましょう。そんな《気持ち》は消せと存在を否定するのではなく《気持ち》そのものは肯定しつつも、状況がそれを許さないからその存在の表出を避けろ、いうなれば戦略的撤退なのだ、という意味で自らを納得させるために役立つしまっちゃうおじさん。なにかと生きづらい現代を生き抜く処世術としてのしまっちゃうおじさん、なのである。
こんな、しまう側にとっても、しまわれる側にとっても、双方幸せになれる可能性があるしまっちゃうおじさん。今ならテロ集団やカルト、つぶしておきたい国家などへの利用がおすすめです。