次元萌え
インスパイア元 http://fragments.g.hatena.ne.jp/comnnocom/20060918/p1
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あのころはよかったよな。おれたちはいつだって同じ線上にいることができた。センユウ(線友)って言い方がしっくりくる。あそこは、すすむかもどるかすれば物事は解決できる単純な世界だった。
なのにいつからだろう。俺達は二次元にすすンじまった。次元が違うんダヨなんて耳障りのいい言葉にそそのかされてさ。神のヤロウめ。
ああ、それからだな。
おれたちはいつも互いに平行線をたどるようになっちまった。いつ交わるともしれない線になった。接点もなく、漸近もなく、無関係で無関心になった。二次元になって世界は彩りと広がりを得ることができたけれども、逆に失ったことも多いよ。
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的な妄想をしたのですけど、これじゃあまるでレ・コスミコミケ「ただ一点に(Tutto in un punto)」の劣化版だ! しまった!
- 作者: イタロ・カルヴィーノ,米川良夫
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