アフィリエイトハルヒ その1

「みくるちゃん、さぁ背伸びしてあの枝を切るのよ!」
「えぇー! あんな高いの届きません…うぅ」
切り枝バサミを持って、ぴょんこぴょんこジャンプする朝比奈さんを何時間でも眺めていたいおれだったが、そろそろツッコむころあいか。
「いいかげんにしろ、ハルヒ。あんな高い枝、届くわけないだろ?」
「そんなのやってみなけりゃわからないじゃない!」
「無理なもんは無理なんだよ!」
「二人ともケンカはダメですぅ」
「……」
「ん? …長門?」
長門が本を差し出している。分厚い。もしかして、これを踏み台にしろと?
「……(コク)」
うなずく長門から本を受け取り、木の下に置く。朝比奈さんが本に乗り、ハサミを伸ばす。
「わぁー! 高いところもラクラクですよー」
「よかったわねぇ。みくるちゃん」
「さすがは長門さん、といったところでしょうか」
いたのかよ。古泉。・・・にしても、本当にこれでよかったのか? 長門
問題ない。長門はそうつぶやくと同じ作者のものらしい、もう一冊の分厚い本を読み出した。

カズムシティ (ハヤカワ文庫SF)

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啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)

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