「コ、コラ! 舌を入れるな!」というセリフは前後の文脈なしで、単文として読んでも相当量の情報量を持つ。

「コ、コラ! 舌を入れるな!」というセリフは前後の文脈なしで、単文として読んでも相当量の情報量を持つ。言い換えると、妄想を誘発する力がある。
でもだってどう考えても、普段強気の幼馴染が
「今日さお父さんもお母さんも出かけてるんだ」で
「ねぇ。キスしてみよっか」で
「バカ。アンタに本気なわけないじゃん。試しにしてみるだけよっ」で
「じゃあ、いい? いくわよ」で
「コ、コラ! 舌を入れるな!」に至ったに決まっているわけで、これは100人に聞いたら100人ともこう答えます。これ絶対。
そんであとあとこの単文に2Byte文字を二ヶ所足して、より「ツン⇒ふにゃー」度がUPした情報を埋め込んでみまするに、多分「コ、コラ! 舌を…入れる…な」となる。これで先ほどの文章とは状況が一変するはずで、登場するのはいつも怒った顔しか見せない赤セルいいんちょ。偶然二人きりになった夕暮れ時の音楽室で、彼女ってばつい
「あんたのこと、嫌いじゃないよ」
とか言い出して、
「ほら。入学式の日の朝。校門の前で轢かれた仔猫抱き上げて」
「校庭の端に埋めてたでしょ?」
「あのときからずっと」
「見てたんだ」
てきな流れで
「キスしてもいいよ」
で最後に
「コ、コラ! 舌を…入れる…な」
に連携する残虐コンボ。まさにツン⇒ふにゃーの王道。
この流れも絶対に絶対ですわ。別解は認めません。