漫画ナルトの「精神と時の部屋」のもっともらしさは結構いい感じなので評価したい。(ネタバレ)

今週号ジャンプのナルトネタバレ
古今東西、バトルインフレ漫画のレベルアップにおいては必ずなんらかの形で「精神と時の部屋」が出てくるわけですけれども、それぞれの漫画で「精神と時の部屋」にどんなもっともらしさを付与できるかで作者のアイディア力が計れる。そして岸本斉史はいいアイディア力持ってると思った。
アイディアとしては「影分身の経験値はあとで本体に跳ね返る」というもので、その裏づけとして「影分身はスパイ活動忍術。潜り込んだ一体の情報をあとで得られる」、さらにその伏線として「木忍術の先生の木分身がまさにそのスパイ活動を行う」シーンを数週前に描いている。その裏づけの上で「1000体の影分身で修行すれば1日で1000日分の修行」というアイディア。若干、強引な感じがする説明ではあったけれども、説明なしで「精神と時の部屋」を使う世の凡百のバトル漫画よかよっぽどカッコいい。素敵だ。
あとちょっと期待しているのは、1000体修行から一体に戻るときの描写。バタフライ・エフェクトみたいに鼻血が出るともっともらしくていいと思う。一瞬にして1000人分の経験が流れ込み脳細胞(シナプス?)が爆発的に増加する。そういう描写。