ことばにすることでそれは魔法を失った。

かばんをたすきがけにした女性を「ぱいすら(π/)」と呼ぶそうなのですけど、なるほどと思った反面、おれの中の何かが消えた。
こういう「命名によって、そのものが持つ魅力が消えてしまう」パターンに「絶対領域」という前例があって、おれこの言葉使いたくなくって、なんでかって言ったらだってもう魔法がない。ふわふわとつかみどころのない魅力に満ちた「何か」を、ヒトが取り扱える「何か」におとしめてしまったと思う。命名によって魔法が解けた。おなじことが今「ぱいすら(π/)」にも起きつつある。
おれたちはもう、かばんたすきがけした女子を見かけてもドキドキしなくなっているのではないか? そんな危惧すら抱いたりもするのだけれど、ってゆうか、なーにエロ視線な話を偉そうに語ってんのかってゆうね。すんません。エロくて。