布団のしあわせと、そしてそれを脅かすもの。

グンと春のにおいも増してきた今ごろの季節、最高に気持ちいいのが、布団に入った瞬間。シーツとかけ布団の間で素足が布とこすれるあの感覚が最高に気持ちいい。必要以上にわしゃわしゃ足を動かしちゃう。わしゃわしゃわしゃー
そんな快感に身を委ねながら、いつまでもこの幸せが続くものじゃないと一抹の不安がよぎるのは、そう。宇宙に想いを馳せるから。しょうみの話、これからの宇宙時代、羽毛布団やリネンをわざわざ軌道上まで持ち上げるはずもない。宇宙ステーションの中で足に触れるのはもっぱらテンピュールやノーメックスばかりかもしれないし、最悪、靴下をはいたまま寝袋にもぐりこまなくちゃいけないかもしれない。開放感もへったくれもない地獄のような布団ライフ。ああ麗しのシーツは重力井戸の底にしかないのか。そんな風に考えるとおれの宇宙移住の夢もついついしぼみがちになる。
布団か宇宙かで言うと、いまのところ布団が優勢です。