「遅刻遅刻パン」と遅刻じゃない話

インターネッターが語るべき話題のひとつに「遅刻遅刻パン」っていうのがありますけれども、ホントこの話題、もう既に語りシロが残ってないんじゃないかしらってほど語りつくされてる。
でもだって、ふと想像しただけでも、「日本式の食パンの発明こそが、パンを咥えて遅刻遅刻とゆうシチュエーションを生み出した。フランスではバゲットしかないし、インド人ならナンしかない」っていう語り口も既にあるだろうし、「曲がり角で衝突するそのときまでパンが食いちぎられてしまわないように、パンの硬い部分。すなわちパンの耳は存在するのである」っていうのももうあるにきまってるし、「あの平面形状のパンを咥えて走ることでダウンフォースが生まれ、路面を強力にグリップ、通常の2倍の速度で走り遅刻を回避するのである」っていうのも誰もが思いつきそうで、いくらアイディア出しても全部既出っぽくて困る。
もうこうなると逆転の発想とゆうか、遅刻出会い系にはとっとと見切りをつけて、早く学校についちゃう方向での出会いを考えるしかなさそうだし、ちっ!昨日オヤジとケンカして顔あわせづらいんだよな。オフクロ!おれもう行くわ。あんたごはんは?今日はいいや。いってきます!なんて言いながらチャリをとばす。誰もいない学校ってキモチいいな。鼻歌歌いながら教室のドアをあけると、もう委員長がいて、
「おはよう」
「わ! お、おはよ。ビックリした。いいんちょ。早いんだなー」
「みなさんが遅いだけです」
ふーん。・・・あ、教卓の花っていつもいいんちょがもってきてるんだ?」
「そうですけど」
「へぇー」
「何です?人の顔、ジロジロ見るの失礼ですよ?」
「いや花を生けてるときのいいんちょ、いい顔してるなーって」
「・・・っ!」
「わはは。いやほんとたまには早起きもいいもんだな。いいんちょにも会えたし」
「私は不愉快です」
「ごめんごめん。いいんちょ不愉快にさせるつもりはなかったんだ。おれのことは無視して、仕事つづけてよ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・なな・・・」
「・・・ん?」
「私にはちゃんと秋山奈々って名前があるんです!いいんちょなんて呼び方しないでください!」
てきな出会いをこそ考える時期に来ているはずだし、いやマジでみんなも遅刻遅刻ゆうドジっ娘よりも時間キッチリ、クールな赤セル委員長のほうが好きでしょ? みなまでいわなくてもちゃんとわかってますってば。
秋山奈々さんが委員長設定なのは多分におれの願望入ってますけれども。