そろそろからくりサーカスの話をしようぜ。

マンネリ、中だるみ、最初は面白かったけどはいはい見捨てた見捨てた、と評判が悪いことで有名なからくりサーカスですけれども、本誌ではいよいよクライマックスに近づいていて毎週バンバン仲間が死んでます。藤田和日郎の「死ねばいいのに・・・」の名言*1どおりの死にまくりっぷりにある種スガスガしさすら感じつつ、ただ退場(死)していくキャラみんなみんな、仲間だけでなく敵すらも「観客のいない舞台の無意味さ」を明示的にあるいは暗示的に語って消えていくのね、主人公たちを残して、ひとり、またひとりと。
さすが三つ編み女装癖のある藤田だけあって、この演出にはどうしたって引き込まれるってゆうか、でもだって「観客のいない舞台に意味はない」って繰り返し繰り返し主張しながら敵味方、世界中の人間を(作者が)じゃんじゃん殺しまくっちゃって、そしてラスボスすら倒したあとの「観客のいない舞台/誰もいない世界」で主人公たちに何を語らせるつもりなのかしら藤田和日郎はってゆう。ホント気になってしょうがない。
こんだけ期待させといて、ラスボス倒したあとにナノマシンで全員復活しちゃったり、命の水で全員復活しちゃったり、なんやかやで復活しちゃったりした日にゃあ、サンデー読者全員にボコられて駄作の烙印を押されかねないので、ホント、藤田和日郎の中の人も大変だなと思った。