クリニカが叩き売られていた。

近所の薬局でクリニカが叩き売られてまして、ハミガキといえばクリニカと言われて育ってきたおれでありますから、お一人様3本までのクリニカを制限ギリギリまで購入したわけです。3クリニカ。見ると周りのおばちゃんたちもクリニカを3本ずつ購入していて、はははみんな必死だなぁとヒトゴトのようにつぶやきながらふとビジネスマンとしての直感が働きました。そうだ。これは陰謀だ。薬局の陰謀。
そう、ヤツラ薬局らは特定の日にクリニカを激安で売り、ハミガキユーザに一律にクリニカ消費をさせはじめる。ハミガキの消費スピードなんて人によって大して違いありませんから、近い将来、例えば3ヵ月後にユーザらは同時にクリニカを消費しつくしクリニカに飢えることになる。クリニカ飢饉。ユーザらはわれさきにクリニカを手にせんと薬局につめより、そして薬局はユーザの足元を見てクリニカを通常の数倍の値段で売りさばく。まさに地獄絵図。消費をコントロールするものがビジネスでの勝者だ、店主の目はそう語っていました。
おまえらの陰謀になんか乗ってやるもんか。消費のタイミングなんか簡単にズラせるんだぜ?クリニカ一本捨てれば万事解決さ!おれはクリニカのチューブを下に向け思い切り搾り出した。チューブから飛び出したクリニカは全裸だったおれの乳首上で見事なとぐろを巻く。ひんやりとした快感とかすかな勝利感がおれを満たした。