カレーのはなし。

URLは忘れましたけれどなんでもカレーのルーが右側か左側かで議論になってるそうじゃないですか?なるほど興味深いオハナシだなと思うものの、でもそれって重力に魂を引かれた考え方じゃないのかと。将来的にはどうなるのかと。
2013年 宇宙時代をむかえ、ルーはむしろ中。おにぎりスタイルがデフォルトに。
2072年 CoCo壱番屋ルナステーション第二食堂ではルーは常に太陽に面した方向に向けて供され、いつでもアツアツのカレーが。
2180年 人類は地球軌道上にその主たる居住空間を移していた。
2240年 人類はボン・カレー帯という帯状のカレー流域を軌道上に作る。工場でカットされた野菜、肉、ルーを朝日をあびるエリアから放出。ちょうど昼を迎える帯域のカレーはお日様の熱でぐつぐつ煮込まれてちょうどよくなり、そして食され、残ったカレーは地球の夜の側に入り低温で保存され二日目にはさらにまろやかに。
2508年 人類は宇宙船団を率いて別の星を探す流浪の旅に。
2620年 数世代が過ぎ、重力のない空間で、ルーは外側スタイルに。核となるご飯の周囲をルーが覆い、ところどころに頭を出すじゃがいも、肉、にんじんははるか昔に去った地球の五大陸を思わせる。ルーが海だ。
「おじいちゃん」
「なんじゃ」
「カレーってぼくらの故郷の地球と同じカタチをしてるんでしょ?」
「そうじゃな。かつての故郷をわすれないように、いまのようなカタチになったんじゃ」
「じゃあ、地球って黄色かったの?」
もちろん
なんつか私、カレーの未来を考えただけでゾクゾクします。