シグルイ4巻

以前シグルイ3巻までは読んだのですけど*1、おれもやっとで4巻読みました。なんだこの漫画、おもしろすぎる。

シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス)

シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス)

暗君 徳川忠長が小娘の首を絞めるシーンでコニー・ウィリスの「航路」を連想したり、袴でセルフFするには片すそあげなきゃできない気がするからあの袴は改造袴かしらポワワンと妄想したり、丹波蝙也斎との立ち合いシーンでの足元の草々の流れ渦巻く絵に新たな漫符の可能性(?)を予感したりとミドコロに事欠かなかった4巻ですけれども、いやそれよりもわかったことが一つあるんです、作者がこの漫画で表現したいことの一つを。
花輪クンの名言「フランス料理はソース、ソース、ソースがすべてなのサ、ベイビー」をパクらせて頂くるならば「剣術は間合いがすべてなのさ、ベイビー」と言いきるにふさわしいほどに、作者は何度も何度も相対する二人の剣士をヒキで描く。それはもう気が遠くなるほどの遠い間合いの描写が描かれつづけ*2、そして読者が4巻までを通して(教育され)獲得した「間合いリテラシー」。そして今後、そうやって読者に植え付けられた「間合い感」を裏切る、さらに上を行く超間合いが描かれるのじゃないか?
そのとき、おれたちはガクゼンとする。たった1枚のヒキの絵で。その後一瞬で決まる勝負のものすごさを感じとって。
いつか描く1枚の絵で読者に驚愕を与えるために。作者は数百のページ、数千のコマを重ねる。そんな風に考えるとこの作者に驚愕せざるをえないわけです、っつうか、うん、妄想でテキトー書いてます。ごめん。
あと関係ないけどシグルイの余韻に浸りまくりなせいか、さっきからむざんな歌が脳内を流れて困る。

むーざん、むざん
はーてなのねーこぷ ずんずん
ぶーくまでセルクマこいたら
あーかい3userさーいた

うるさい

咲ーかせすぎて、セルクマ厨いーわれた

ちょ・・・おま・・・だまれ

アクセス乞食いーわれた

・・・たのむからやめて

*1:シグルイ以前/以降 - ネコプロトコル id:nekoprotocol:20050804:1123169603

*2:4巻では、刀を持つ人間と素手で相対する描写あり、長得物を扱う小次郎と短尺得物を扱う達人の描写ありとゆうまさに間合い、間合いの描写の連続