先日大阪出張しておもったこと、とか。その2

新大阪から大阪駅までの移動の際、神戸線にのりこんだところ目の前に美少女がいてそしてほっぺたにバンソウコウ貼ってておれはどうにかなりそうだった。いや実際どうにかなっていたとおもう。なぜなら午前中の会議の記憶がないからだ。
そのとき、ふと大切なことを思い出したようにおもう。おれたちはおとなになるにつれ本当に大事なものほど、気づかないうちにわすれてしまいがちなのではないかな?それには何か理由があるのかもしれないけれど。
君の大事なもの、ちょっと考えてみて欲しい。メガネ、ポニテ、ミニスカ、ドジっ子、オーバーニー、委員長、口が悪い、泣きぼくろ、ツインテール、etc.etc.・・・。大事なもの【属性】を列挙したときに「ばんそうこう属性」が挙がることがほとんどないように思えるのは、きっとみんながちょっとずつ臆病になって、そして傷つきたくないとゆう心が自分の本当のキモチに鍵をかけてしまったからなのかもしれない。他の属性は遠くから愛でる、あるいは会話の中で接することができるものだけれども、ばんそうこう属性はただ眼で見るだけじゃない。それは、ばんそうこうの下に隠されたなんらかの秘密を知りたいという好奇心を呼び覚まし、美少女との積極的な接触を次に求めるものだし、いやもっと大事なのはばんそうこうには貼る/貼られるとゆうプロセスがあることで、コトがそこにいたっては美少女との接触はもはや回避できないものだ。ガラスに触れるように、こうふれるかふれないか指先に神経を集中させながら彼女の頬にばんそうこうを貼ってあげなくてはならない事態に陥ったなら、君の中の中二は確実にバクハツするだろうし、いや「だろう」なんて生易しいもんじゃない。確実に「する」。恐怖。君はそのバクハツの衝撃に耐えられないと自分で自分を規定してしまう。おとなになるっていうことは多分そういうことで、そうやってみんな本当に大事なものを記憶のソコに押し込めるか、忘れるかしていったんだ。ばんそうこうっていう大切なものを。
おれは遠く大阪の地に来て、本当にちょっとしたキッカケで、ばんそうこうの大切さを思い出した。この10年忘れていた大切さを思い出したんだ。ばんそうこうにはドラマがある。秘密がある。愛がある。どんな属性より大切なものだ。今回の出張で得たものは大きかった。
おれは自分自身の再発見に満足し、午前の会議を終えて大阪駅前ビルのめし屋にいった。昼飯に食った串かつ盛り合わせが美味すぎて、胃に血液をとられたせいか、午後の会議の記憶もない。