木を隠すには森。鏡を隠すには大きな鏡。

床を全部鏡にすれば、足にくくりつけた手鏡もバレないのではないかとひらめいたのですけど、でもそれだとミラー床エリアに足を踏み入れる女子高生がいないかもしれないなと思い至りました。ほら、床全部が鏡だと、ちょっとまぶしいし。すべってあぶないし。
なら、壁一面が鏡である部屋なり通路なりを用意して、女子高生が入ったとたんに90度回転させればいいのではないか。そうすればわりかし自然にミラー床エリアに立たせることができるかもしれないし、いや部屋を回転させるなんてオオゴトすぎるというならちょいと重力を制御して壁を床にしてやれば、より自然なのではないか? どうか?
といった発想が、2021年重力制御装置を世に生み出すその原動力となったわけである。必要は発明の母とはよく言ったものである。