お茶汲みとゆう職業

会社においてお茶汲みとゆう仕事が軽視されがちなのは「誰でもできそう」「かっこわるい」「来賓がわざとフォークを床に落としてスカートの中を覗きそう」といったマイナスイメージがあるからで、これはひとえにお茶汲みのプロというものが表立って見当たらないからなのではないか?あるいは実はいるんだけど大企業の庶務課みたいなとこの特命係長てきな影のヒーローで顔が割れてないとかなのではないか?よーく探せば意外といるんじゃないかな?お茶汲みのプロ。
山田くん、役員室にお客様2名来訪だ。大至急お茶を。スックと立ち上がるお茶汲みプロの山田さん、お茶を絶妙な味と温度で淹れるやお盆片手に走り出す。さきほどまでやっていた千本汲み手の疲れなど微塵も見せず、全速力でA棟を出て、B棟を抜け、野を越え山越え、東に病のひといれば行ってどーにかこーにかし、西に迷子の子がいれば行って涙に胸を貸し、せまりくる鉄球を避け、5万発の銃弾の雨に無傷、8-4を超速クリアし、核の冬もものともせずドアをノックノック。早いじゃないか山田くん、おやこの香りは…緑茶なのにダージリンの香り?こちらへ向う際にインドに立ち寄りましたゆえ。さすが山田くん、プロだね。プロですとも。
お客様もご満悦の様子。ほらお茶には会社の発展を暗示するかのように立派な茶柱が。3本も。