おれたちにはいまこそ省エネスーツが必要なんじゃないのんか?

世の中クールビズクールビズゆうてはりますけれども、センツァクラバッた(ノーネクタイ)くらいでほんとに涼しいですか?長袖シャツにスーツの上着を着ちゃったら、首元緩めたくらいじゃゼンゼン涼しくなくね?焼け石に水じゃね?
むしろ。歴史的には一度抹殺されてしまっているけれども、本当に必要なのは省エネスーツなんじゃないのか?今こそ、半そで半ズボンのスーツが必要なのではないのか?夏を戦いぬくOL女性たちだって仕事に集中できるよう、髪をあげてうなじを出し、スカートの丈を短くして放熱を助け、ノースリーブのブラウスで二の腕をあらわにして暑さを調節しているわけで、彼女らの姿から発っせられる仕事に対する熱意・心意気はそれはもうすばらしく、それに触れたおれも俄然仕事への情熱を思い出させていただいたし、これでさらに省エネスーツを着込んだともなれば、心意気なんていう不確かなもので彼女らと触れ合うだけじゃなく、ギュウギュウの満員電車の中、おれの二の腕と彼女の二の腕が、おれのふくらはぎと彼女のふくらはぎが直に触れ合う機会を得られるだろうし、その後、赤セルツンデレ司書メガネ越しに冷たい視線で「触んじゃないわよ、このダボハゼがぁ!」と罵られたりしたならば、こころのソコからクールな気分を味わえると思うのです。これこそおれの求めているクールビズだよ!クールビズだよ!ビズ?
といつもならクールなおれがちょっと熱くなってしまい申し訳ないですが、このまとまりのない話をキレイにまとめますと、袖触れ合うも他生の縁と申しますし、いまおれたちは袖どころか、ノーなスリーブで直に肌を触れ合ってしまったほどの仲なので、いっそ恋に落ちませんか、お嬢さん?という満員電車で夏の出会いを求めるモテない男子の物語、恋の妄想超特急。主演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム