さまようしせん

ついさっきデザイナーの女性と打ち合わせしたのだけれど、もうね、あのね、ありえないありえない、ちょうありえない。だって彼女、すこしザックリめのかぎあみニットの中にサーモンピンクのぴたぴたタンクトップてカンジの格好しちゃってて、一瞬ハダカの上に直ニットなのではないかと感じさせるほどのエロさ。ちょう素肌感。でも実際にはフェイクで、まったくもって困った。目のやり場に困った。ついつい視線が胸の先端を探しさまようっつの。ボディパークス探すっつの。リアルにヘンタイ行為に手を染めそうになるっつの。ぼくにこの手を汚せとゆうのか。
つか自分がヘンタイであることは、この際大きな問題ではないので脇に置いておくけれど、アレです。おまえら紛らわしいことすんな、スケスケ衣装の下に肌色系のピタ服なんてフェイクかましやがって。純情な少年の心を、あくなき好奇心を、真理を探求する学徒をもてあそびやがって。あれやで?ひとはだれでも幸せ探す旅人なんやで?あの鉄塔の果てに何があるか知りたがるもんなんやで?リフをその手に少年はいま旅立つんやで?セカンドサマーオブラブの到来を心待ちにしとるんやで?マジ紛らわしいことやめて欲しい。だいたいそおゆうフェイク、昔っから気に入らなかったんだ。特にアレ。フィギュアの衣装。フィギュアの衣装の肌色の生地のところ、あれがホントウに気にいらない。だって一瞬素肌かと思うじゃん?安藤美姫さんの素肌かと思うじゃん?セクシー感じなきゃウソじゃん?TVに近づいてめっさガン見するじゃん?でフェイク。
はぁーーーーーー。生肌じゃないのかよ。どっと溜息をついておれはTVを消した。
こんなところにフィギュア人気低迷の、男性ファン減少の真の原因があったのです。聞いていますか?日本フィギュアスケーティング協会さん。