『特攻の拓』さん。

テラヤマアニさんの『俺内DQN文化の歴史』(id:kowagari:20041217#1103258829)とか読んで『特攻の拓』の思い出にふけるに、そいや、ルビふりもオモロだったよね、アレ。

でさ。ルビ文化っての?アレってデノテーションだかコノテーションだかそうゆうコムズカシゲな言葉で説明できるものらしくって、要は漢字の意味だけじゃなく言外の意味を付与することもできて「すごいよルビすごいよ」とゆうことらしいのだけど、なんかその説明だけじゃつまんなくね?そんなことはわかっている、とかいいたくね?もっとつっこんで、その系統別に妄想したほうが楽しくね?

長野まゆみみたいにルビを使えば、明治大正あたりの歴史的な雰囲気っつうか。西洋文化をまだ扱いきれないでいる日本人て雰囲気をカンジさせるような効果があるように思うし*1萩原一至BASTARD!!だったら「漢字に対するルビのふりかたの意外性」とかではなく単純にルビ・漢字のモトネタが何なのかで笑けるわけだし*2士郎正宗だとカタカナありきとゆうか中国人が当て字をするような感覚。それをちょっとだけ知的かつオヤジダジャレでルビふりをしてるカンジで*3、ホント千差万別。こーゆーふに、ルビふりの目的が作家ごとに違ってるってところこそがルビのおもろいトコだと思うのね、うん。

で、格闘漫画やヤンキー漫画のルビふりは動詞ルビふりが多いと思うんだけど、こいつらのルビふりの目的は何なんでしょ?思うにちょっと知的なフンイキを発言者に与えてるような気がする。格闘やケンカも強いけど、でもその強さをささえる知性も持ってンだよ、おれは的な。すくなくとも『夜露死苦の当て字文化』がもつバカバカしさとは真っ向対立するような、スカしたカッコよさみたいなもんがある。カコイイ。

それとどうでもいいけど、『特攻の拓』にコミットするか『カメレオン』にコミットするかでその人の人となりがわかると思う。思うよね?ね?



追記:『ルビふり』は言い換えれば『作品毎のジャーゴン作成』であって、いわゆる「ジャーゴンがコミュニティに結束力をもたらす」とかゆうアレと同じ効果をもたらしうる。ルビふりに特徴ある漫画ほどファンの結束力がカタい、濃いファンがつきやすい。的な妄想論を書くつもりだったのだけど、話がまとまらなくなったのでやめた。おわり。

*1:海綿体と書いてカステーラとか、令嬢とかいてフロイラインとか

*2:七鍵守護神でハーロイーンとか

*3:ネクロノミコンで根暗未婚とかオペレータが応返礼徒とかね