逆襲のシャア、16年ぶり(?)に見たりー。

近くのレンタルビデオ屋さんは新作以外常時95円なので、ツタヤに行かないでソッチ行くのだけど、ツタヤもソコもどっちも品揃えがイマイチで単館系のビデオなんか1本しか置いてなかったりして、とても困っている。とゆうか昨日も困ったことが起きて、実は新作の棚に向かう俺の前方、5m先で激カワイイお姉さんに「地獄甲子園」を取られてしまって、ああ、ボクがあと2秒早く家を出ていたら、タイミングバッチシで、こう二人が手を伸ばして、小指が触れてしまって、あ、どうぞどうぞ。いえ、アナタのほうこそどうぞ。じゃあ、こうしましょう、一緒に見ましょう、ウチ、ホームシアターあるんで、まあ素敵、おいしいワインもご馳走しますよ、ええ、喜んでお伺いさせていただきますわ、的な?そうゆう妄想には事欠かない土日を過ごしていたネコプロトコルです。前置きなげぇな。こんにちは。
んで、しょうがねぇので「逆襲のシャア」を借りて見てて、ああ、そうかそうゆうことだったんだっていきなり納得した。俺、ガンダム好き好きいいながら、この映画は劇場で1回見たきりで、当時はサザビーかっこええ、αアジールかっこええしか言ってなくって、アホの子みたいだった。公開時の88年じゃあ、俺もちっちぇかったから、って言い訳をしておくのですけど。うん。で、感想。



逆シャア視聴後の感触、今、胸のなかをかき乱すような奇妙なこの感覚、、これは俺が現在、逆シャアアムロと同年齢になってしまったから。…ってゆうのが多分一番ラクな説明方法。いや、それじゃ何も言っていないに等しいな。じゃあ、言い直そう。「オトナになることの苦しみを描いた作品はオトナになった今だからわかる。少なくとも俺はそう思い込んでるですよ」って感じかな。ツッコミどころ満載な発言だとしてもかまわずに言い放っとこ。



成長するってゆうことが、生き方の手駒を増やしていくことだとして、自分の気持ちをも手駒として扱うことができるようになったとき、それがオトナになるということだと思う。だけれど、やっぱり「自分の気持ち」は他の手駒、例えば話術だとか仕事の技術だとかと違ってちょっと特別で、突然、手駒として使っていることに苦しくなって涙することもある。シャアがアムロに「なぜ分からん」といって流した涙。ライバルに接して漏れ出すのは涙であり本当の気持ち。シャアの涙、すこしわかった気がした。なんとなく。



こうゆう「オトナの記述」って、俺の数少ない読書歴の中でも、いろんな物語で語られてて、まあテーマとしても描写としてもアリキタリなのだとは思う。だけれど、そうゆう物語を読んでいた高校生、大学生のころは「オトナの気持ち」をわかった気がしていただけなんだろうな。たぶんわかってなかった。今はそう思う。*1



あと、オトナになるってゆうことは、バリウムを飲むってゆうことで、俺は今のところまだ飲んだことがないのでホントのとこ、オトナじゃないのかもしれない。そして、アクサ生命のCMでバリウムを目の前にした患者に向かって「うちのはおいしいですよ」ってゆう発言があって、これは真のオトナを表現していないダメCMだと思うので若い皆様(俺含む)には注意を促したい。どうゆうことかとゆうと、世の中には「オトナの味覚」ってゆうのがあって、コドモのころはウニとかタコわさとかいかわたとかがダメでもオトナになると好物になるのと同じで、真のオトナはバリウムもむしろ大好きなものなのです。まるでバリウムがマズイものだ、みたいな表現をしてるこのCMは本当のオトナをわかってない。真のオトナはバリウムさんをゴクゴク飲んじゃう。ミルメークとか入れないよ。バリウムはプレーンに限る。おばちゃん、おかわり!はいよ。ってどんどんのんじゃう。それがオトナとゆうものよ。そんなオトナにワタシはナリタイ。

アクサ生命 CM
http://www2.axa.co.jp/newinfo/cm/cm.html

?なんでバリウムのCMの紹介してんだろ、俺。*2 *3 *4

*1:いや、オトナの気持ちなんか、わかりたくもなかった、ってのもあったとは思うけど

*2:あと、オトナの気持ちはコドモにはわかんねーよ、って書き方って若さへの憧れから書いてるんでしょ?って指摘は否定しない。だって俺、年くっちゃったもの。オトナになりたいとこはなりきれずに、棄ててきたかったコドモの部分はそのままに

*3:それと、このエントリ、今朝読んだ、ある男の子の日記と内容カブった。いや、俺がカブったと思っているだけで、その子のはもっと素敵な文章だったけど

*4:上記の逆シャアの感想、逆シャアの見方として正しいかどうかはしらない。あくまで「昨日の俺」の感想。今度、見たらまた違う見方をするかもだ。チェーン・アギの演出過剰な女性女性っぷりがイイとか悪いとか、それが鼻につくクェス・パラヤの気持ちが分かった気がしたりとかしないとか、ギュネイ・ガスの大人全体への敵視・成り上がり欲望への共感とか、アストナージさんの脇役っぷりとか、とかとか