フューチャー・ゲーム。

原題:GAMER/製作国: フランス/公開日: 2002/6/29/ASIN:B00006RTS9
あらすじ。

パリ。やくざの下っ端トニーはしがない取り立て屋。唯一熱中できるのはゲームをしているときだけ。ある日、ワイプアウトのサイン入りROMを手に入れ浮かれたトニーはポリとカーチェイスしあえなく御用。8ヶ月間の獄中でウレるゲーム企画書を書き上げ、トップゲームメイカーに飛び込み、やり手の女社長に企画を売り込む。デモROMまで仕上げ、ROMと引き換えにやり手女社長の用意した契約書にサインをしてしまう。

前半はこんなあらすじですかね?わかりやすっ!だって、なんてゆうか「青春モノ」「サクセスストーリー」って匂いがプンプンですものね。いや、話がありきたりだとしても魅せ方がよければイイと思うんですよ。んが、この作品はダメ方向に空回りなんですよ。カーアクションやマンアクションを「演出」と称した粗いCGで表現。これが一番モリ下げる。そしてトゥームレイダースを越えるウレるゲームと作内で評したゲームのCGシーンがコレまた、、、、えーっと、それ面白い?、な感じなのじゃよ。
映画って「本物」と真っ向勝負するものもあっていいし、真っ向勝負しなくてもいいと思う。言い換えればジェット・リーの本当のアクションや北京ヴァイオリンでマジでヴァイオリンを弾いてもいいし、逆にCGを多用したり画面を暗くして粗隠しをしたり思い切ってアクションシーンを行間にして観客に想像させてもいい、結果面白ければ何でも。んが、この映画は中途半端で、かつ面白さに繋がってないのよ。そこがイマイチ。
気にいったのは2点くらいか。「人生はゲームじゃないわ」といわれた主人公が再び立ち上がるきっかけを得るのは女でも親友でもなく。本当に好きなもの、ゲームであるってゆうこと。そして、それをリトライやリスタートって表現ではなく、ゲームでおなじみのあの言葉で表現する。その言葉が意味するのは「『失敗』は人生の終わりなんかじゃぁなくって、未来へ続いていく道でつまづいただけのこと。続けて歩いていけばイインだよ」ってメッセージ。(オレの拡大解釈だと思うけど)こうゆうのアマったるくて好き。
気にいったもう一点は、ことあるごとにあのSE(効果音)。マリオが土管に潜る音。