おれと電脳コイルとAR(強化現実) その3

ARは人間側の認識をあまり変更させずに補助に徹するというのは妥当といえば妥当。
たとえばアシュラマンみたいに腕を4本に増やしたりゴムゴムの腕みたいな現実強化は戦闘において相手の意表をつく・戦意を殺ぐ以外にはメリットはないし、またそれをうまくコントロールするために訓練によって肉体認識をアジャストしてしまった場合、その電脳体を失ったときの喪失感がヤバくて使い物にならないというのは確かにそうだろう。
でもAR犯罪者を目指すならそれぐらいのデメリット克服しないでどうするって話なのだ。ヘカトンケイル(百手巨人)級のAR強化犯罪者が98本の腕を失って幻肢に悩まされ、あるいは妖怪百目が98の目をつぶされて苦しんでこそARアニメというものである。
あと君の肩甲骨が痛むのは、そこに翼があったときの記憶のせいだよ、というくどき文句を考えたがそもそも肩甲骨がどこにあるか知りません。