言語戦争マニュアル(ver0.5)
序章
ブログに書かれた文章はその内容をネット中に流す(グライダーを飛ばす)という性質を持つが、ネットが、いやネットの受け手が有限であるがゆえに、無制限に流しつづけることはできない。いわば、受け手たちの受領キャパシティを取り合う陣取り合戦……言語で言語を洗う戦争なのである。本エントリではその言語戦争の基本戦術を取り扱う。
なお本エントリはver0.5とする。有識者の追記はこれを歓迎する。
エントリは影響力を打ち出す砲台である。
おのおののエントリはある主義主張を定期的に打ち出す砲台の役目を果たす。例えば
「id:nekoprotocolは童貞である」
と書かれたエントリは、その砲弾を打ち出す固定砲台となる。
ネット/ブログは限られた受領キャパシティを取り合う陣取り合戦である。
ネットでの受け手は有限であり、書き手はその限られた受領キャパシティを取り合うために砲弾の大きさや射出速度、あるいは砲台そのものの大きさ(信用度)を上げて陣地を取り合う。
「id:nekoprotocolは童貞である」
に対抗して、本人が
「id:nekoprotocolはギャラクティカマグナムである」
を射出したとしても、最終的に受領キャパシティ内を占めた面積が多い《言語》が真実として取り扱われやすい。
最も効果的な防御法は最もコストが高い。
id:nekoprotocolが「id:nekoprotocolは童貞である」というエントリを封殺しようとしたとき、最も効果的な方法は砲台の射出そのものをブロックする、すなわち、サーバ封鎖・アカウント削除などの方法であるが、これは最もコストが高く、実現性も低い。
戦術1「引用」(lv.1)
対象エントリをカギカッコで括ることで、引用という形での砲弾が射出される。オリジナルエントリとほぼ同内容ではあるが、引用が受領キャパシティを侵食するとき、オリジナルは軽度のネタ化に犯される。
戦術2「相対化」(lv.2)
「引用」し、かつ別のニュアンスをつけて射出する。
『「id:nekoprotocolは童貞である」っておばあちゃんが言ってた』
というエントリが受領キャパシティを侵食したとき、オリジナルの影響力は幾分かそぎ落とされる。
戦術3「客観視」(lv.3)
客観視。最も多用される《ネタ化》技法。創作という形式を纏うことが多い。
『id:nekoprotocolは童貞である』
『あら? それって私がはじめてってことかしら?』
『どうかな? 確かめてみる?』
オリジナルの影響力は激減する。
戦術4「置換」「テンプレ化」(lv.3+)
攻性置換とも呼ばれる。高度な《ネタ化》技法。上手くハマればオリジナルの影響力をほぼゼロにすることも可能。ただし低次の置換だとただの悪あがきに見えなくもない。
s/童貞/素人童貞
『id:nekoprotocolは素人童貞である』
『いやおまえそーゆー金の使い方するより、フィギュアに金ツッコむほうが生産的とか言ってたじゃん? ウソはよくないよウソは』
『うわーん』