人類は永遠に発情している

私たちが四六時中発情して妊娠が可能な状態になっているのはそうした妊娠を抑制しようとする「人の知恵」をかいくぐらないと子孫が残せませんよ、残せませんでしたよという「結果」なのではないだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20070815/1187146173

「なるほどね。確かに宗教による妊娠抑制や妊娠抑制グッズ類の発展と、人類の万年発情期とを比較して、後者のほうが昔からあったというのは僕らの思い込みかもしれないね」
「でしょ? 人類の万年発情は宗教や妊娠抑制グッズ以降に発生したものなのよ!」
「うーん。じゃあ、仮にその通りだとして。一部の宗教が妊娠を抑制したり、各種妊娠抑制グッズが発生したのって、なんでなんだろう?」
「それは、ほら。子孫の精度を上げるためだったてのはどう? 種の発展のためにより有能な種を残そうとした、とか」
「それはないんじゃない? 個人が全体の発展のために働くというのがまず難しいし、もしそれがありだとしても、個人が全体のための自己犠牲*1を選択しようにも、全体の今現在の状況を掴むってのが相当難しい」
「そっかー。でも人類が万年発情期を獲得したのは事実だしねぇ?」
「うん。それはさ。アレじゃないかな?」
「?」
「人類の万年発情期はバグだった」
「バグ?」
「衣食住と性欲のバランスをとるべく時間・エネルギーのリソースを分配するならば、発情期は固定のほうが効率的だったけれども、人類は性欲コントロールに異常をきたした。バグった」
「そこで発情に明け暮れるけだものと化した市民を制御し、市民各自の時間・エネルギーリソースを適切に分配するために、支配者が宗教や避妊グッズを開発した?」
「例えば……だけどね」
「それはそれでありそうだけれど。でも現在は衣食住に十分な余裕あるよね? もうリソース再分配は不要ってこと? 人類は今後、万年発情期を捨てて、猫たちみたいな固定の発情期を再度獲得するのかしら?」
「可能性はある。けど、また別の事情がそうさせないとは思う」
「別の事情?」
「ネットだよ」
「なんでネットが関係あるの?」
「結局、性欲の目的が自らのコピーをどこかに残すことであるならば、それはリアルである必要はない」
「なるほど。性欲の目的が自らのコピーを周辺に残すことであるならばリアルは余計な障壁が多そうだもんね。モテがどうとかなんだとか」
「そ。ネットは、人類が獲得した《ブレーキの壊れた複製欲》を存分に満たしてくれるものなのさ。リアルよりよっぽど低コストでコピーを複製できる」
「じゃあネットがあるかぎり、人類は永遠に万年発情期とつきあっていくのだろうってこと?」
「たぶんね」


しかしてネット充実の住人はリアル重視の住人よりも万年発情状態にすぐれてゆく。自らのコピーを文字や画像に置換してネットに流してゆく人類。そう。ブロガーこそが万年発情している人類の中でも、さらにすぐれた発情人類なのであった。
もちろん、万年発情促進グッズ(エロゲ、擬似ホール、抱き枕)もネット住人とりわけブロガーにじゃんじゃん売れてゆくのである。





とかそういう。いや実際のところはしりませんけれども。

*1:自分はエッチをしないで有能そうなモテにエッチのチャンスを譲る、とかの