墨攻ちゃん(ボッコうちゃん)

紀元前370年頃の中国、春秋戦国時代
趙(ちょう)の大軍が燕(えん)に侵攻しようとしており、趙と燕の国境にある梁(りょう)城は危機に瀕していた。
百戦錬磨の将軍 巷淹中率いる勇猛な二万の趙軍が全住民わずか四千人の梁城へと迫っているのだった。

そんなおり、粗末な身なりをした男がひとり、梁城の門前にあらわれる。
墨家の革離である。


梁王「名前は?」
革離「墨攻ちゃん(ボッコうちゃん)」


梁王「としは?」
革離「まだ若いのよ」


梁王「飲むかい?」
革離「飲むわ」


梁王「この城を守ってくれまいか?」
革離「この城を守ってくれようかしら」


次の瞬間、梁王の大刀が革離の首をはねた。なんだかムカついちゃったからである。
ほどなくして梁城は滅んだ。


参考:「ボッコちゃん - wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%B3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93

ボッコちゃん (新潮文庫)

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