お毒味役主丞(もんど) 乾いて候FX

時の将軍吉宗は、紀州よりお毒見役・腕下主丞(かいなげもんど)を江戸に呼び寄せた。
「主丞! 主丞はおるか?」
「ここに」
「ふむ。先ごろ上納された一番茶を淹れさせたのだが。ぬしからみて、この茶どう思う?」
「殿の不審を取り除くが我が務めなれば。失礼して」
ゴクリ。
「(飲んだー!! 主丞、飲んだー!! (/ω\) )」
「……安心にござります」
「(ここ、口つけた? ここ、口つけた?)」
「殿?」
「あ、飲むよ。飲む飲む ///」
「殿」
「なに?」
「いいかげんになさいませ!」
「な、なに怒ってんの?」
「天下の将軍吉宗ともあろうお方が、間接キッスを喜ぶとはどこの中二ですか! 主丞は悲しゅうございますぞ!」
「……ごめん」
「……直接……直接言ってくだされば、拙者だって……」
「え?」