おれたちは箱崎ジャンクションが好きすぎる。
ニュース番組で「箱崎ジャンクション」て言葉を聞くたびにかっこいいなぁと思う。心の中の少年の部分に直接響いてくる。
超人ジャンクマンを連想させるからだろう。ジャンクション単体でももちろんかっこいい。だが、これが箱崎と連結するといっそう深み・凄みが増す。
これは恐らく箱崎のZAKIが即死魔法のザキや八つ裂きのザキを連想させるからだろう。ジャンクションの持つ殴打・撲殺系の鈍い暴力性と、箱崎の持つ切断・惨殺系の鋭い残虐性、この二つが備わって、箱崎とジャンクションはその完成形たる「箱崎ジャンクション」に《成る》のだ。
爽やかな朝日差す局前広場。笑顔の彼女が今日も「箱崎ジャンクション」と口にする。
体の奥底が震えるのがわかる。
彼女の箱崎ジャンクションはどれだけ残酷におれをすり潰し、切り刻むだろう? 淡い期待に身もだえしながら、毎朝おれは彼女の箱崎ジャンクションに殺され、また殺され、殺されつくしてから、出社するのである。