ラノベに挿絵がある理由、あるいはメジャーラノベを発売直後に読まないといけない理由。

ラノベに挿絵がある本当の理由というか、もしくはメジャーなラノベを発売直後に読まないといけない理由というか、まあそういったものをこの身をもって体感した4月3日朝の南北線の状況をご報告さしあげるに、つまり三人掛けシートの端っこでラノベっていたおれをちらちら気にしている美少女女子高生がおわせられやがりまして、通常であれば女子高生さん的人種には回避行動とられるテイのおれごときにそんなサプライズが訪れる理由は一つあるいは二つしかなく、数分前にキョンと部長の挿絵ページを開いていたのを彼女が気付いたか、あるいは彼女の手にしていた本もまたハルヒ新刊であり、おれの方が若干先まで読んでしまっていることに対抗心を燃やしていただいたかしかありえなく、このような通常発生確率ゼロな未曾有の美少女邂逅を果たす、そのきっかけをもたらす《見せ挿絵》のためにラノベには挿絵があるのであり、またメジャーな作品を発売直後によむことで邂逅確率はうなぎ登りになりやがることをば皆さんにお伝えしたく筆をとった次第である。正直ありえない。ラノベさまさまである。

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

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