クリスマスが近づくとどうやってサンタを消したらいいのかばかり考える。

結局、諸悪の根源はサンタだと思うのだ。サンタがいるからクリスマスがあり、クリスマスがあるから子供が高級玩具*1をねだり、カップルが浮かれてバカになり*2、そのどちらにも属さない人間がねたみそねみから犯罪に走る。*3
ならばサンタを消すのが世のためになるだろうことは想像に難くないし、じゃあ先ずは北欧のおっさん連中をサックリ消すとするがそれじゃ足りない。「でもそのサンタはパパ」なので、パパ連中をみな消す。ただ残されたママと子は新たなパパを迎えてサンタ化させるだろうからパパ候補はすべて消す。
さらには「恋人はサンタクロース」なので恋人を消す。もちろん残された女子は新たな恋人を見つけサンタ化させるので恋人候補はすべて消す。
と、こうなると残るはママと子供と女子だけなのだが、世の中にはサンタコスなどというものがあってママも子供も女子すらもサンタになりえるので、もういっそのことママと子供と女子も消す。
そうしてやっと安心しておれはクリスマスを迎えられるのだが、サンタの概念がおれの脳に焼きついている限り、いつしか俺自身がサンタを望んでしまうことに気付く。おれは絶望し、おれの中のサンタを消すために銃のトリガーを引き絞り、足元の雪を血に染めることになるのだが、降り続ける雪が血もおれも隠してしまう。
25日0時過ぎ。
本当のサンタが日本を訪れるが、サンタがおれを見つけることは、まずない。

*1:Wiiとか

*2:朝まで二人でWiiテニスとか

*3:Wii強奪とか